2016年08月13日

ウェーデルン

うちの父親は、母親にモテたいがためにスキーを始めたんだそうです。それがいつの頃からか逆転し、母親そっちのけでスキーを始めたんだとか。

平面の雪面でストックで押しがけせずに、片足でウェーデルンで進んでいくような父親でした。若い頃は黒菱を三回転半で滑り降りていたんだそうな。

僕もどれだけスピードを出しても瞬時に雪しぶき上げずに停止出来る位にはなっていたのですが、何処にでもある身内びいきのスパルタ(本当は違うんですけどね)で嫌になったりしながらもスキーは続けていました。スケーティングで斜面を逆走で登れるようになった頃、小さい頃からお世話になっていた民宿のご主人が亡くなり、父親は癌で亡くなり、僕の中のスキーの一時代が終わりを告げた、それと同時に僕もスキーをしなくなっていました。今の仕事に就いたのも輪をかけておりました。

同窓会で15-6年ぶりに幼馴染と話しました。

「君のお父さんに教えてもらった通りに今もスキーをしている。」

肉親の僕がスキーをしなくなって15年余り。
今でも人の心の中で父親は生きている事を初めて実感した感じでした。

平面で片足で、ストックを使わず滑り始めるウェーデルン。あれが出来るまで続けておけば良かったなと初めて後悔しました。

が、これも縁なのでしょう。スキーを止めていたから、今その言葉が身に染みるのです。

武術の先生は言いました。「歩法はスケーティングに近い」未だ解明出来ていないけれど、言葉にならない何かは心の中にうっすらと浮かび上がり始めています。

逆に、獅子舞や日本舞踊をや武術をやっている今だからこそ、そこに近づけるのかもしれません。スピードに負けて、スキー靴の硬さのみで膝を折り滑っていたあの頃とは違う滑り。風に身体が負けない滑り。それができるかもしれません。

今年はスキーに行ってみようか?

そんな風に思えた1日でありました。
posted by 豊来家玉之助 at 16:13| 大阪 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする